業界動向とは、特定の業界における最近の変化や傾向を指します。この言葉を聞くと、例えば市場の競争状況や技術の進化、消費者のニーズの変化など、さまざまな要素が想起されます。業界の動向を把握することで、企業や個人は戦略を立てたり、適切な対策を講じたりします。つまり、業界動向はビジネス活動において非常に重要な情報源。
業界概要
23年の国内市場規模は6兆4608億円企業や自治体、金融機関などの注文を受け、業務処理を合理化するIT(情報技術)サービスの提供やソフトウエアを開発を請け負う業態である。銀行の勘定系など大規模なシステムは個別の要求に応じて作りこみ、顧客グループ内でのみで利用するのが一般的だが、近年はインターネットを通じてソフトウエアやデータを取得し、利用するクラウドサービスが主流となりつつある。
IDCジャパン(東京・千代田)によると、23年の国内ITサービス市場は、前年比6.0%増の6兆4608億円。2010年以降で初めて5%を超える成長となった。DX(デジタルトランスフォーメーション)機運の高まりを背景に、政府・公共部門のシステム更新やデジタル化に向けた大型案件が伸びたほか、製造業の基幹系システム刷新やクラウド移行の需要が好調だった。流通や金融業界の需要も旺盛だった。23年~28年の年間平均成長率は4.8%で、28年には8兆1495億円になるとIDCは予測している。(2024/11/03調査)